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zoom RSS 韓国画家・権玉淵(クォン・オギョン)「韓流アートの先駆け」

<<   作成日時 : 2010/12/26 10:03   >>

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●グレーの画家

会うなり「もう画家は廃業した」と冗談とも本気とも付かない言葉がため息とともに聞こえてきました。

もちろん冗談なのですが、その言葉はどこか自虐的であり、ジョークとアイロニーと満足と物足りなさと寂しさが入り混じった、色に例えれば、そう「グレー」です。しかも深淵なグレーです。

このブログの掲載は2010年末ですが、1995年にはじめて会って以来、私は幾度となく訪問させていただき権玉淵の絵を見てきました。

2009年から画室と住まいのある建物の1Fを改装しカフェにしました。下の写真は、2009年夏に今朝仕上げたという花の絵を見せたいと言って、二階のアトリエからカフェに持ってきて来て見ている様子です。

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さらに下の「少女」の絵を振り返っている写真は2008年5月のものです。冒頭のためいきまじりの言葉ははその時に吐かれました。

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作品に塗り込められた先生独特のグレーはますます深みを増して健在です。権玉淵のグレーは、メランコリックな孤独感を漂わせています。世の中には様々な人々がいるのですが、そのすべての人々の心を受け止めてくれるような暖かさがあります。

「人物を描く画家が韓国にはあまりいなくなりました」

確かに韓国画壇を見渡して、人物を本格的に描いている画家は少ないようです。ゆえに権玉淵先生の「少女」はコレクターの間では人気があります。

「私の絵は古いスタイルですから」

その言葉の裏には軽薄に見えてしまう一部現代アートに対する批判意識が働いているようです。

だから「最近の若い画家はとても細密にリアルに描くものもあるけど、それは写真の技術だ」と言い放ちます。自らの芸術の内的密度に対する確固たる自負心がそう言わせるのでしょう。

●日本との因縁

今年87歳になります。若き日、戦前の日本に留学、帝国美術学校(現・武蔵野美大)に修学。卒業はしませんでしたが「終戦直前の日本は軍事教練で勉強なんかできなかった」と振り返ります。

その当時、藤島武や横山大観などの巨星との直接の出会いがあり、彼らとの短い言葉のやり取りから多くのことを学びました。

日本から帰国後パリへ留学。すぐに1950年代後半のサロンドートンヌで入選を果たし、ここでもアンドレ・ブルトンなどとの出会いがありました。

神はこの芸術家を多くの人に出会わせました。深い交流がなかったとしても、偉大な芸術家の「気」を受けたことが少なからず権玉淵先生の作品に反映しているはずです。

1966年には児島善三郎画伯のご子息(故人)が経営していた「日本橋画廊」で個展を開催しました。そのときの芳名録には、村井正誠画伯や当時の日本の美術関係者の名前が数多く記されています。

個展作品の中から、国立東京近代美術館に1点所蔵されました。おそらく戦後の韓国作家としては初めてのことだと思います。この歴史的な個展は「朝日新聞」で評論され、美術雑誌「みずゑ」にも紹介されました。

今でこそ金昌烈・河鍾賢などモノクロームアートとして紹介された韓国現代美術の作家たちは日本の美術館に所蔵されていますが、権玉淵先生は『韓流アート』の先駆けとも言えるのです。
権玉淵「望郷の図」老人の涙
追悼/権玉淵

韓流ファインアート

井戸茶碗「戦国武将が憧れたうつわ」根津美術館

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玄関の前においてある石で作った豚の彫刻は500年くらい前につくられたもの。通常ヘッテや羊などが多いのですが、豚はとても珍しく、しかもこれはカワイイ。


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