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zoom RSS 韓国現代アートの巨匠・朴栖甫PARK,SEO-BO個展《韓国・国際画廊》

<<   作成日時 : 2010/12/28 22:02   >>

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11月の終わり頃、朴栖甫から個展の案内が届いた。

分厚く大きな紙一枚に印刷された案内状は、ミニマリストを標榜する朴栖甫に相応しくスッキリとデザインされていた。

私の訪韓が12月26日だったので、オープニングには到底間に合わず、しかし韓国に到着してすぐに個展会場であるソウルの国際画廊(KUKJE GALLERY)を訪ねた。

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この画廊は国内外の現代アートを専門に扱う画廊として韓国ではトップクラスと言っても良い。

本館とすぐ近くに別館があるが、とても日本の画廊とは比べられないほど大きく、国際画廊だけでなく現代アートを扱っている韓国の画廊はまるで美術館のような規模のところがが数多くある。

玄関を入り、左はコーヒーショップ。ここの飲み物やケーキはおすすめ。ちなにみ私のお気に入りはホットチョコ。チョコレートをホットミルクで溶かして飲む本格的なやつ。

玄関から正面をまっすぐ見た入り口(下の写真)の雰囲気はミニマルアートの朴栖甫にぴったんこだ。

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第一室にはモノクロームアートの初期、油彩の上に鉛筆で線描を描いたもの。このブログは学術的な正確さを意図してはいないがたしか1970年代だったと思う。

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このやや褐色がかった白濁色の地の色はなんとも言えずいい。陶磁器ファンなら李朝初期の粉青砂磁を思い浮かべるであろう。(写真は灰色になってしまった)

そして次の部屋には1980年代から描きはじめた黒に近いグレーの作品。
この頃からの作品は、工房での作業だが、キャンバスに貼った韓紙の上に醗酵させたアクリル絵の具を幾度も繰り返し塗り込めることで、紙が浮き上がりストライブが作られる。

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かつてイギリスのテイトギャラリーで朴栖甫・李禹煥らを中心とした韓国モノクロームアートが紹介されたが、私は、このモノクロームは、儒教が盛んだった朝鮮時代の思想とそれに伴う情緒が現代作家の芸術表現に共通してあらわれ出た現象だと思っている。朝鮮時代の宮廷画家にとって墨色つまり黒から白への限りないグラデーションが至上の色であった。その思想的背景が質素さを重んじた儒教である。河鍾賢(ハ・ジョンヒョン)

詳しいことはさておき、朴栖甫の韓紙を使いストライブを浮かび上がらせた作品は2000年代にも続くのだが、2000年代後半にはカラフルな色彩があらわれてくる。

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色彩を内に潜ませたモノクロームから、突然表われたこのカラフルな色彩には専門家たちの間で賛否両論がある。しかし私は作家の自然な変化であると肯定的に見ている。

この色彩が作品にあらわれ出た頃に、私はアトリエを訪ねて朴栖甫と雑談をしたことがある。

そのとき彼はこんなことを語っていた。

「ある日、漢江(ハンガン)の見える自分のアパートから河の向こう岸を結ぶ橋を眺めていたら、そこに真っ赤な夕陽が照らされてとても綺麗だと思った。」

つまり朴栖甫のこの色彩的な変化は、自然の光の美しさに啓発されてあらわれたものである。

別の観点から見れば、このカラフルな色彩はこの民族のうちに本来潜んでいた巫術的な原色(五方色)にルーツがあるように思う。

近年サムソンをはじめ世界経済に台頭し躍進する企業が増えたこの国にあって、作家の感性がそうした時代的なエネルギーに呼応して内側からつむぎ出された色に違いない。

しかも儒教的な白黒のモノクロームと同じように、本来民族的で土俗的な原色を、朴栖甫は見事に現代アートの洗練された表現にしたてあげた。

それゆえに朴栖甫のミニマルアートにはいつも不思議な温かみがある。

韓流ファインアート


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