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zoom RSS 「芸術と宗教」スピリチュアルなアート

<<   作成日時 : 2011/02/13 21:30   >>

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       ※ミケランジェロ「アダムの創造」システィーナ礼拝堂天井画

●芸術と宗教

美術は歴史的に宗教との深い関わりの中で発展してきた。

仏教・キリスト教・イスラム教・儒教という4大宗教は全て美術をはじめとする芸術との濃い接点がある。


●ルネッサンス

キリスト教を見てみよう。

ダ・ヴィンチ、ミケランジェロをはじめとしたあのルネッサンスの巨匠たちは、メディチ家という大富豪、でなければローマカトリックがパトロンであった。

中世において文字の理解に乏しい人々にも聖書の世界をリアルに伝えることの出来たのがイコンなどのキリスト教絵画だった。

イコンはキリストをはじめとした聖書にあらわれる聖人を描くに当たって、人間的な情感や物質的な立体感を排除した。

ヨーロッパを代表する宗教であるローマ・カトリックは、長い間に築かれた恐ろしいほどの権威で人間性を抑圧したのだが、この頃のカトリックはその権威に溺れ堕落していた。

そうした中でルネッサンス芸術は、まるで中世の暗黒時代から抜け出ようとするかのごとく、より人間的な表現を求めた。

マルチン・ルターはローマ・カトリックが発行した罪の償いを軽減するという「免罪符」を批判して、16世紀初頭1517年に宗教改革を行った。ルターの宗教改革もその約1世紀以上前からウィクリフによって芽生えていたが、芸術におけるルネッサンス運動も15世紀には既に隆盛を誇っていた。

芸術家たちが受けるインスピレーションは、神学という知的な作業を要する宗教家のそれよりもいち早く時代の霊的な気運を察知していたと見ることができる。

世界にはその時代に住む人間の意識が充満している。芸術とは芸術家が自然をはじめとする世界(人間の集合意識)の相対に立って、その本質を模倣し再現(ミーメーシス)したものと見るときに、芸術が時代ごとに大きな役割を果たしてきたことを理解できる。

おそらく芸術はルターのような宗教家にインスピレーションを与えたに違いない。

     ■クラナッハ「マルティン・ルターの肖像」
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●ミケランジェロとバチカン

ミケランジェロはバチカンのシスティーナ礼拝堂に「最後の審判」の壁画を描いた。注文主はローマ・カトリックである。

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        ※ミケランジェロ「最後の審判」システィーナ礼拝堂壁画
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%80%E5%BE%8C%E3%81%AE%E5%AF%A9%E5%88%A4_(%E3%83%9F%E3%82%B1%E3%83%A9%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%AD)

このとき後世に語られる有名なエピソードがある。

ミケランジェロは、中央のキリストをはじめとする人物は全裸で描いた。それに対して、儀典長は腰布を描くように命じ、ミケランジェロはそれを拒んだ。だが結局腰布は後で付け加えられてしまった。

ミケランジェロはカトリックの敬虔な信者である。この歴史的な壁画はまったく純粋な動機で芸術家の魂の限りを尽くして描かれたものである。よこしまな波動を一切孕んではいない。ならば、なぜ当時のカトリックの指導者はそれを見抜けなかったのか。

絵画というものは(絵画に限らないが)全て見る側の自由だ。見る側の観念が目に映るものをどのように見せるか決める。

美術品はある意味で見るものの心を映す。
絵画の見方(4)「心に映るものを見る」

腰布のエピソードは宗教そのものの限界をあらわにしている。

権威を持った宗教は人間を抑圧する。宗教は自分たちの観念に合わないものは許容しない。ゆえに戦争の内的な温床となっている。

それに対して芸術は自由である。広い視点と包容力を持つ。

純粋な動機のもとにインスピレーションを受けてこそ芸術は経験されるものである。


●スピリチュアルなアート

ここで神の存在を論じるつもりはないが、宇宙の大いなる力は時に神秘的に人間を通して作用する。

現代の科学は神がかった?秩序に満ちた大いなる力の奥深さを証明しつつある。

芸術家はそれを情的な表現で見せてくれる。


さて、このブログでは主に美術をテーマにしているのだが、スピリチュアルな内容を避けて美術の本質に迫ることはできないと考えている。

スピリチュアルなアートではなく、アートはすべからくスピリチュアルなのである。

フィンセント・ファン・ゴッホ「種をまく人」
ジョルジュ・ルオー「受難の道にさす光」
キリスト磔刑図

二人の神1
二人の神2(東日本大震災と世界)
二人の神3/映画「LUCY(ルーシー)」

ヴィジョナリーアート/画家ベニー・アンダーソン

「ボッティチェリ展」が語ってくるもの(東京都美術館)

奇跡のメカニズム@「絵画はネガティブな精神を浄化するか」

ヴェネツィア・聖母・ティツィアーノとルネッサンスの巨匠たち


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