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zoom RSS 宮崎高千穂・天岩戸神社「マークエステル古事記作品奉納」

<<   作成日時 : 2011/10/23 22:47   >>

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「民族主義や国粋主義への固執はけっして世界を平和に導かない」・・・インフォメーションテクノロジーの発達により、いまやまばたきする瞬間に世界の隅々の情報が交差し、国と国とが互いの距離を縮めて影響を与え合う現代において、それは明白であります。

では神話や神道や天皇は国粋主義でありましょうか?

否。

民族の文化的ルーツを知ることは、それを通して逆に世界に目を開き人類が一つになってゆくことにつながる道が生まれます。

たとえば日本神話を研究する人は、そのルーツとして韓国やイスラエルとのつながりにぶつかることになると聞きます。皇室においても韓国と深い関わりがあるのは歴史的事実です。

●マークエステル古事記作品・天岩戸神社奉納
2011年10月18日、宮崎県高千穂町にある天岩戸(あまのいわと)神社にマークエステルの日本神話の作品奉納が行われました。
フランス作家・マークエステル 日本神話「古事記」を描く
マークエステル日本神話作品奉納「鹿児島新田神社」
マークエステル展「九州国立博物館ミュージアムホール」

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作品の題名は「世界に愛を与える天照大御神(アマテラスオオミカミ)」

「日本人の心を持ったフランス人」とも言えるこの一人の芸術家が成し遂げてきたことを見れば、日本という国に投げかけているものの大きさを思い知らされます。

今回の奉納の儀は神官である禰宜により無事に執り行われました。

なお、禰宜(ねぎ)とは神社の最高職である宮司(ぐうじ)を補佐する役で、大きな神社では宮司のすぐ下の役職に権宮司(ごんぐうじ)が置かれているところがあります。

●芸術作品のインスピレーション
その後、禰宜の案内で本殿の裏側に聳え立つ絶壁を見学しました。

この場所はアマテラスが弟のスサノオの乱暴に立腹し、天の岩戸に隠れて世界が真っ暗になったという古事記の有名な場面の現場と言われており、写真撮影は禁止されています。

その場から絶壁の方を見て左手に割れ目があるのですが、そこが天岩戸とされ、マークエステルの奉納作品にも左側に白い色による空間が描かれていました。

禰宜が尋ねました「ここの天の岩戸を見たことがあるのですか?」
マークエステル「いいえ」
見ていないとしても見事なイメージの一致です。

今回の天岩戸神社への奉納は第1回目の伊勢神宮から数えて65箇所目になりますが、マークエステルの日本神話の各神社への奉納作品制作に当たってこれに似た不思議なことがたくさんあるそうです。

それは画家の制作意識に関連して何かしらのインスピレーションが与えられていることの証左ともいえます。

神話作品に限ったことではありませんが。

●神話と事実
神話の物語は、実在した太古の人物や実際の出来事が伝承され、編纂されたものだという解釈があります。

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天岩戸神社の禰宜が次のような説明をしてくださいました。

「古事記では手力男の神(タジカラヲノカミ)がアマテラスを引き出したあとに洞窟を塞いでいた岩戸を投げて、落ちた場所が今の戸隠(とがくし)神社がある場所となっています。それを歴史的事実と照らし合わせると、古代の阿蘇山の大噴火で、真っ黒な噴煙が空を覆い、太陽の光が遮断された時期が長く続いたのですが、その噴煙が長野県の戸隠までとどいたと考えられます。」

そうした解釈は神話の実在に信憑性を与えるものですが、そう思うと神話にはとてもロマンがあります。

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●奉納の集大成
マークエステルが作品奉納している神社は、各地域の一宮と呼ばれる神社を中心に重要な場所を意識して選んでいます。

日本神話を熟知し、日本の神社の体系まで理解して、ライフワークとして行っている彼の作業には日本人として頭が下がります。

今後の古事記作品神社奉納は、累計で77箇所から出来れば88箇所を目指していると言います。もちろん無償です。

来年の古事記編纂1300年には、その年に合わせて奉納神社と奉納作品の写真を掲載した本の発刊を準備中です。

2006年に発刊した古事記の文章に対比させた画集はもう残り少なく、来年発刊の「奉納作品と神社」の本と合わせて歴史的なものになるでしょう。
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●日本への警鐘
マークエステルは何かに憑かれたように神話作品制作と神社奉納を繰り返しながら、一方では冷静な目で日本という国を見ています。

「私はフランス人です。ゆえに私が日本神話を描くときにナショナリズムとは一切関係がありません。私は中国の神話も描いていますが、中国では私の活動を認めて支援してくれる財界人がいます。もし日本の財界や文化人が私の活動を支援する意志が無いとすれば、日本は不思議な国と言うしかないですね。」

美しい芸術は民族も国境も思想も越えます。

マークエステルのマークエステル公式サイトでは日本神話(古事記)の図録が27,000円で販売されています。もし誰かがこの図録を購入するとしたら、それはこの画家の活動を支援することになると思うのです。

このブログを見てマークエステルの日本神話の図録に関心がある方がいらっしゃいましたら、左の欄に設置された「メッセージ」からメールアドレスを記入してお問い合わせください。お取りつぎします。

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    ■天岩戸神社の神楽殿

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    ■神楽を舞うときに仕切る結界

※神殿などの建築は立派なアートです。
フランス作家・マークエステル 日本神話「古事記」を描く
マークエステル日本神話作品奉納「鹿児島新田神社」
マークエステル展「九州国立博物館ミュージアムホール」


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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
解説者の観点が実におもおしろい。
画家の内面まで触れたコメントは、見るものに考えさせるものがあります。本当に、権威としきたりに満ちた日本を心痛く思います。
天使の羽根
2011/11/04 19:41
いつもコメントありがとうございます。ブログ制作者にとって、コメントという反応が最も励みとなり嬉しいものです。さて、権威としきたりは何も日本だけではなくその国なりにあるものです。それは見方を変えれば美徳でもあります。ただ日本は島国としての保守性が強い国であることは確かでしょう。
RYOTA
2011/11/04 19:57

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