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zoom RSS ヴィジョナリーアート「幻想の空間」ベニー・アンダーソン

<<   作成日時 : 2013/10/08 22:34   >>

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画家ベニー・アンダーソンBenny Andersson(1953年〜)はスウェーデンに生まれ若いころに渡米した。現在アメリカのニュージャージー州在住の画家である。

夫人は日本人で3人の娘と共に生活している。故郷のスウェーデンでは海辺に近い田舎町で育ったということもあってか魚が好物である。日本食も奥さんの手料理で楽しむ。

作家活動はアメリカ・スウェーデンそしてたまに日本の展示会に招かれる。今年7月のスウェーデンでの個展の様子は地元のTV局のニュースで紹介された。http://www.nt.se/24nt/?clip=8663695

ベニー・アンダーソンのサイト
https://artofandersson53.wordpress.com/

■ベニー・アンダーソン近影
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●ヴィジョナリーアート
ベニー・アンダーソンが描く作品空間は幻想の世界だ。アメリカでは彼のような絵を称してVisionary Artというらしい。visionaryヴィジョナリーを辞書で調べると「幻想の、夢のような、実現不可能な、想像力のある、将来を見通した、空想的な、幻を追う」などと出てくる。

なるほどピッタリである。私は「ヴィジョナリー・アート」という言葉を聞くまでは、彼の絵を「スピリチュアル・ナイーフ・アート」と勝手に名付けていた。

ナイーフは彼の絵に漂う素朴さからくる言葉である。実際、(ここには掲載しないが)ベニーが昔描いた絵本の挿絵を見れば、ナイーフという言葉がしっくりくる。いかに技術を駆使して眩い光を描いたとしても素朴さという内的な美しさは彼の絵の根底に流れている。

通常ヴィジョナリーアートは、ダリやエルンストなどのシュルレアリスム、ウィーン幻想派、象徴主義、アウトサイダーアートにリンクしているようだが、ベニー・アンダーソンの絵はそのどれにも当てはまらない。

ヴィジョナリーと言っても、彼は頭で想像した空想の世界を描いているわけではない。全て実際に自分の目に映った世界やモノである。彼は、時に、まるでスライドショーのように天使や幻想的な光景が目の前に現れるらしい。

夜寝ている時に見る夢の中でも、実に鮮やかな美しい世界があらわれる。花があればまるで現実にそれに触れているような感覚を覚えるという。

「鮮明な夢の中で手にしたその花は、一個の花でありながら宇宙全体に等しいと感じます。」

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「私が夢の中で見ている世界はとても絵には描けない美しさです。なんとかその美しさに近づけるために努力を重ねています。」

絵にも描けない美しさ!ベニーの絵は竜宮城だったのか。いや、竜宮城を描こうと努力した結果なのか・・・。私は彼の言葉を聞いて「浦島太郎のおとぎ話は誰かが実際に体験した話だ」と確信した。ストーリーはともあれ。

ベニー・アンダーソンは全て実際に見た世界を描いているというのがすごい。ゆえに、彼の絵の中の幻想の風景は、この世には実体的に存在し得ないのだが、どこかにありそうな、あるいはどこかで見たことのあるような風景なのである。

だから、観る者は、幻想と知りながらも不思議とすぐに絵の中に入り込める。

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●精神病の治療に使われる
アメリカの精神科医数名が、かつてそして今も、ベニー・アンダーソンの絵を治療に使っている。自分の絵によって「患者が生きる希望を取り戻している」という報告をいくつも彼は受けている。

治療の仕方は具体的にはわからないが、なぜかそう聞いて納得できる。

彼の絵の中の空間は無限の宇宙に通じている。彼の絵の中に入ってみれば、見る者の心の世界は一瞬にして拡張される。そして、いま思い悩んでいることが大きな視点から見れば矮小でつまらないことであると気付く。「まあ、いいか。」そう思えるに違いない。

絵画による精神治療の効果はベニーの絵に限ったことではない。芸術作品としての絵画にはそういった力がある。
絵画の価値(3)「精神性」その1・生き様を映す絵
絵画の価値(4)「精神性」その2・潜在意識の浄化
絵画の価値(5)「情操教育」病める子供たちへ
絵画の価値(6)精神性その3・磯部晶子「本性に語りかける花の絵」

特にベニーの絵は、観る者がその中に入り込みやすい。絵の中には心地よい清浄な空間が無限に開けていて、そこで遊ぶのだ。

彼の記憶に残る最初の絵は、幼い頃に祖父が買い与えてくれた聖書の絵本だった。おそらくキリスト教的な宗教画が彼の絵の原点なのだろう

シンメトリー(左右対称)な彼の絵の構図は宗教画によくつかわれる。キリスト教のイコン(聖画)しかり仏教の曼荼羅しかり。いずれも左右対称の構図が多い。

このバランスのとれた構図は心に安定感をもたらす。

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●天使の画家
ベニー・アンダーソンの絵の特徴の一つとして、必ずと言ってよいほど天使が描かれている。

私は、組織的な宗教よりも、芸術の方が人々に癒しをもたらし、世界に平和をもたらす大きな力があると信じている者だが、天使という存在はこの物質的三次元の眼には見えなくとも「在る」と認識している。それは人間の魂が肉体を脱いだあとも存在すると信じるのと同じだ。

そして自分たちの真理のみが最高と主張する宗教は危険だ。なぜならばそうした主張こそが戦争を作っているからだ。宗教や思想は戦争の温床になりがちだが、一方、芸術はそれぞれの個性を認め世界に調和をもたらす。

ベニーにとって「天使」はファンタジーや架空の存在ではなく、彼が実際に見たり感じたりしているものだ。

彼に訊いてみた。「あなたが見ている天使はみな羽根があるのですか?」

「いや、あったり、なかったり。でも男性の姿をした天使を正面から描くとイエス・キリストのように見えてしまいます。私は描きながら天使を実感しているので、天使として見えるように羽根を描くのです。」

さらに「私の絵の中の天使は人々を癒します。なぜそれが解るかといえば、私自身が描きながらそのことを実感しているからです。」

現代は、ベニー・アンダーソンの絵によって癒されるべきたくさんの人々がいる。


幸せになる絵画


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※作品画像はすべてベニー・アンダーソン作。キャンバスにアクリル絵の具。

ジョルジュ・ルオー「受難の道にさす光」
キリスト磔刑図・私の十字架

奇跡のメカニズム(1)「絵画はネガティブな精神を浄化するか」


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