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zoom RSS プーアル茶のおいしい淹れ方と紫砂茶壺

<<   作成日時 : 2015/06/03 00:20   >>

なるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 6 / トラックバック 0 / コメント 0

普洱茶(プーアル茶)は奥深い。もしも興味のある人がいるならば、趣味や嗜好品としてこのお茶を飲まれることをおすすめする。また、茶器の紫砂茶壺は美術品としての面白さもある。

ただし、どうせ飲むのならよいものを美味しく飲んだほうがよい。このブログで美味しく飲む方法を少し教えたい。必ず参考になる。

「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2
「紫砂茶壺の効用」プーアル茶のおいしい淹れ方3
静嘉堂文庫美術館の紫砂茶壺(茶銚)名品


■ソウルと北京に店を出している紫砂壺専門店から買った朱泥の茶器。現代作家だが土がよい。
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●熟成の魅力
もともと中国茶の香りに惹かれていたが、私がプーアル茶にはまった最初のきっかけは、何を隠そうダイエットである。

プーアル茶は食べ物の脂肪分を排出する効果があると聞いて飲み始めたのだが、それは「熟茶」と呼ばれる製茶後すぐに堆積発酵を促したものだ。ところが、いろいろ飲んでみると私が好きな味は、「生茶」と呼ばれるものだった。

プーアルの生茶も熟茶も長期熟成できるが、生茶は若いうちは緑茶に近い味で、それが専門の倉庫で自然発酵され、さらに熟成した「老茶」になると、千変万化の味と香りのバリエーションが生まれる。

ただし、熟成が長ければ必ずしもよいプーアル茶とは限らない。茶葉の素質や製茶の技術や熟成の状態などで味が決まってゆく。茶葉の質がよければ10年ものより1年ものが高いということはざらにある。

特に熟成は難しい。どのような味に変化するかは開けて見なければわからない。茶商の倉庫で7年前後寝かせて上手く熟成させられなければその後も育ちにくい。逆に熟成が上手くいけば倉庫から出たあとも育ちやすく価値が上がる。

茶樹も山の環境に左右される。また同じ山から摘まれた茶葉でも、その年や摘む方法や時期によってさまざまな差異がある。

世の中には上質の上に上質があり、さらにその上に隠された上質の世界がある。プーアル茶はまさにそうした世界である。

文化大革命で破壊された中国は、文化の根が一度腐ったまま経済大国となってしまった。チャイナマネーはいまさらよいものを求めて市場に流入する。

我々が市場で目にする上質のプーアル茶(きっと飲んでもわからんだろう)は餅茶1枚約350gでせいぜい数十万円だが、生まれがよく長く熟成され美味しく育った上質のものはいくら値がつくのかわからない。桁が違うだろう。

絵画ならだいたいは金額が公開され、どんな絵がどのくらいで取引されているのかはわかる。しかし、プーアル茶の本当の上質は、値段も味もそのレベルで取引に関わっている人間にしかわからないし、拝むこともできない。

これはワインの熟成に劣らないすんご〜い世界なのだ。(ワインの世界もよく知らないで話しているけど・・・)

■北京で買った台湾で作られた茶杯
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●プーアル茶の味と香り
烏龍茶や岩茶などさまざまに香りのよい中国茶を飲んで見たが、慣れてくるとプーアル茶は味と香りに奥深さがある。もちろん他の中国茶も美味しいのだが、重みが違うといったらよいだろうか。

プーアル茶の香りは飲んだ後に鼻から抜ける香りであり、上質なものは、茶葉によって「蘭香」「梅香」「樟香」「煙香」「荷香(蓮の香り)」「薬香」など、さらに呼び方さえわからないさまざまな特徴的な香りが味わえる。また、「甘味」「酸味」「苦味」「渋味」があり、それらが入り混じってプーアル茶の味を決定する。また「辛味」を感じさせる刺激やメントールのスース―する刺激があるものもある。

例えば小豆に塩を使って甘みを出すように、プーアル茶の甘みは苦味があってこそおいしく感じられる。全ての味が絡み合って醸し出される上品で奥深い味だ。

香りもスモーキーさや樟香の陰に花のような香りが隠れていたりする。

値段が安いからといって味が悪いとはかぎらないことがあるので面白い。

■「荷香」がある7581後期文革磚80年代 半生熟茶
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■現代の景徳鎮で作られた茶杯(薄い)
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●薬としての効果
ダイエットの効果は私にはあまり感じられなかったが、飲んだ後体があつくなり汗が出てくること(もの)がある。血管が開いて血行がよくなるのだろう。

「茶気が強い」お茶にそうした効果がある。飲みすぎるとお茶酔いの状態になり眠くなる。一度知り合いに古樹からできた若いプーアル茶を飲ませたら「眠い」と言ってその場で寝てしまった。

またカテキンの殺菌力やポリフェノールなどの抗酸化作用もある。

これらは緑茶や紅茶にも含まれているが、風邪をひいたときはお茶でうがいするとよく効く。

●プーアル茶を淹れる
プーアル茶はまた、それを淹れる環境によって味や香りが変わる。

プーアル茶について最も詳しく教えているサイトがプーアル茶.comだ⇒http://www.puer-cha.com/

プーアル茶の製法から山の情報まで全部出ており、よいものを通販で販売している。質・量ともに充実しており、価格は様々。


この業者は日本人で、雲南の山中に入り、自ら茶作りをし販売している。メインで扱っているのは無農薬・無肥料の完全有機で育った200〜300年以上の古樹から作ったオリジナルの若いプーアル茶だ。今年2015年7月に上海のお店を占めて2年間お茶作りに専念するそうなので、素質のよいプーアル茶がほしい人は早めにどうぞ。

注)質の悪いプーアル茶は体によくないものもあるので信頼できるところで買うのがよい。

プーアル茶.comの店長は、科学者のような目とプーアル茶に対する深い愛情を持ち、試行錯誤しながらも正直な仕事をしてきた。そうやって本場中国でも業者としての信頼を勝ち取っているのでたいしたものだ。

■茶葉は通気がよい場所で保管。湿気の少ない高い場所に置くのがよい
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●プーアル茶の味と香りを左右するもの

1.「茶葉の質」
あたりまえだがこれが一番味を左右する。

私はまだプーアル茶を飲み始めてまだそれほど長くない。勉強の意味といろんな味を試したくて、気がつけば、少量のものと1枚もの(一般的に約200g〜360g)を含めプーアル茶だけで80種類ほどの茶葉を飲んできた。当然失敗もけっこうあった。

今でも30種類以上の茶葉コレクション(コレクションと言っても飲んでそのうち無くなるものだが)があるものの、まだ「これだ」という自分の味を見つけられない未熟者である。

※プーアル茶は手元で普通に置いておいても少しずつ熟成するので、5年前に買ったプーアル茶は5年前の味とは微妙に違ってくる。美味しくなる場合も少し落ちる場合もある。特に作りたての新鮮な香りがおちるのは仕方ない。ただし長く見ればよくなるはずだ。

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2.「水」
味を左右するのは水も大きい。いまは仕事上韓国との行き来が多いが、同じ茶葉でも韓国の水より日本の水の方が香る。水の硬軟の違いがあるのだろう。本場の中国では飲んだことが無いので比べられない。日本では下手にミネラルウォーターを使わず水道水を浄水した水でいいと思う。

3.「茶器」
@紫砂茶壺と呼ばれ主に中国の宜興(イーシン)において紫砂泥でつくられる茶器がある。よい土で出来た紫砂茶壺は雑味を取り除く役割もある。美術品でもあり有名作家のものは高値で取引される。紫泥、朱泥が多いが、その他多様である。

勉強したい方は壺迷http://www.bekkoame.ne.jp/~bozhi/がよろしい。私は最近覗いていないが、サイト運営者は紫砂茶壺コレクター。よいものが見れる。販売はしていない。

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A磁器の茶碗 
茶の味がそのまま出てくるので、品茶と呼ばれる飲み比べに適している。

Bコーヒーポットなどのガラス器
淹れているときの茶葉がよく見える。

※@ABは茶海という容器にいったん移して、味を均等にして茶杯に分けて注いで飲む

Cマグカップに茶葉をいれてお湯をそそいでそのまま飲む
苦味のあまりない茶葉を少なめに。ワイルドだね。

※結局なんで淹れてもよい。おいしければいいのだ。

■韓国のシン・ヒョンチョルという陶芸家が作った茶杯
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4.「茶葉の量」
当然だが、多いと苦味や渋味が強まる。茶葉ごとに美味しく淹れるための適量を見つけ出さなければならない。

通常茶器の容量に合わせて3グラムから5グラムが目安。固めてある茶葉と散茶という状態の固められていない茶葉では同じ重さでも見た目の量が違うので注意。

固められたもので茶器の底が埋まるくらいが目安。私は茶葉を比較的多めに入れて時間を短めに淹れている。茶葉によっては少な目にしたほうが旨く淹れられるものもある。

5.「湯の温度と時間」
これまた当然だが、熱い温度で時間を多くかけると苦味や渋味が出る。ただし苦味渋味も茶の味ではある。

作って数年以内の若いプーアル茶は苦味や渋みが出やすいので、茶葉を熱湯で潜らせ(洗って)、3煎くらいまでは早めに淹れるほうがよい。ただし決まった時間というものはない。

茶葉によるが、全部熱湯で淹れる場合、最初は茶葉が開かないので15秒くらい、2煎目3煎目は5〜10秒、4煎目は20秒、5煎目30秒っていったところか。物によっては10煎くらいは充分に淹れられる。

若い茶葉は緑茶に近いので少し温度を下げて、熟成の進んだものは高い温度がよいが、私は気が短いので若い茶葉も熱湯で短く淹れてしまう。
※この記事を書いたあとにぬるめのお湯で淹れてみたところ新しい発見があった。
「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2

ただし保温機能の無いポットで沸かし2煎目、3煎目まではぬるくなってきたお湯をそのまま使い、3煎目は時間を長めに取って淹れれば、また違う味が出てきたりする。

熱湯をぬるくする方法は一旦茶海に入れれば10度前後下がる。

1煎目に雑味を感じるものは3煎目くらいから味が落ち着いてきたりする。

あとは茶葉と語り合って、自分の好みに淹れるように。自分が美味しいと思う淹れ方を見つけるのがよい。

6.「気圧や天気」
これが意外と左右する。詳しくはわからない。

7.「体調」
気圧や天気とも関係するのだろうが、体調によって味わいは変わる。

栽培地で作られた安物は別として、上質の部類にある古樹のプーアル茶は山が育む。雲南の高く深い山奥は、澄んだ大気と豊かな土壌と清らかな水が茶樹を育てる。そこから生まれたプーアル茶を飲むときに、私たちは我知らず山の気を体に取り入れているはずだ。

熟成は時間が作る。今度プーアル茶の老茶を飲むときは、せめてその年数だけは人生を振り返って見たい。

井戸茶碗「戦国武将が憧れたうつわ」根津美術館
富岡鉄斎「没後90年」(出光美術館)自在の画境

「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2
「紫砂茶壺の効用」プーアル茶のおいしい淹れ方3
静嘉堂文庫美術館の紫砂茶壺(茶銚)名品

中国茶「白茶」飲み比べ(福建と雲南)


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