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zoom RSS 「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2

<<   作成日時 : 2015/07/10 17:55   >>

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先回の「プーアル茶のおいしい淹れ方と紫砂茶壺」の記事を書いたあと、ふと思い立って、いつもの淹れ方を変えて飲んでみたところ、新しい発見があった。読者からすれば「美術となんの関係があるのか」と思われることだろう。ところが大ありなのだ。

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とりあえずお茶の話をする。

これまでは、一様に多めにプーアル茶葉を茶壺に入れて熱湯で短い時間で淹れていた。一般にプーアル茶は緑茶と違って熱湯で短く淹れるのが基本である。

私は金銭的に裕福ではないくせに上質のプーアル茶を飲んでいる。ゆえにどの茶葉もその淹れ方で十分美味しく飲める。ところが、あるきっかけから若い(作ってから年数の経っていない)生茶のプーアル茶を飲むときにお湯の温度を変えてみた。

これまでも少しぬるくなったお湯で少し時間をかけて淹れる機会はあったのだが、気の短い私はだいたいが長く待つことが苦手だった。ところが、最初から温度を90度くらいに下げて少し長めの時間で抽出して見たところ、甘みが違うことをあらためて実感した。

さらには、熱湯よりも味の透明感が増す。そして味と香りの奥に何かがあるような気がして追いかけたくなる。もちろん「よい茶葉」でなければそれは味わえない。その中でも全部がそうではなくそうした淹れ方に適したプーアル茶があるのだ。

また、待つ間、茶葉に意識を集中するので、それがまた何かしら味に影響するのではないかと思っている。


量子物理学によると「実験結果は観察者の意識の影響を必ず受ける」という。つまり意識は振動を持った波動・エネルギーであるので物質に影響を与えるということだ。

特に水の分子は影響を受けやすい。

「茶葉がお湯の中で開いて成分が抽出される間のほんの数十秒を、プーアル茶の淹れ手がどんな意識で待っているかがお茶の味に影響を与える」ということはあり得る。ならば熱湯で短く淹れるよりもぬるめで長く淹れたほうがその影響は大きい。

茶葉や水の質という素材そのものが茶の味に影響するのは当たり前として、「どんな人が淹れるか」、「どんな茶器を使うか」、さらには「どんな心で淹れるか」も茶の味に微細な影響を与えるということだ。

物質的なものと精神的なものは互いに与え合うものがある。意識と交わりあったお茶は意識に返してくるものがあるはずだ。

ゆえに、茶は人間の精神に影響をおよぼす。

茶の成分にはカテキンやカフェインやポリフェノールなどがある。そうした成分が人体を刺激して酔いをもたらすのだろうが、喫茶という行為そのものと茶の味と香り自体が精神を刺激する。

だからこそ茶道というものが生まれたのだろうか。

私は茶道の礼儀作法は習っていない。美術と関係していながら茶道の作法にはあまり関心を持たなかった。ただし、茶碗と茶道の精神にはおおいに興味がある。
井戸茶碗「戦国武将が憧れたうつわ」根津美術館

■富岡鉄斎「陸羽煮茶図(左)と墨竹図(右)」
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●無い味と余白と李禹煥
先回紹介したプーアル茶.comの店長が言うには「無い味」というのがあって、ひとつにはそれを求めて茶作りをしているという。「無い味」と聞いて美術における「余白」が思い浮かぶ。プーアル茶.com

余白は描いて残った部分ではなく、最初からそれを意識して描くものだ。水墨画の余白には無限の空間が描かれている。世界的な現代美術家の李禹煥(イー・ウファン1936年〜)も余白にしっかりとした思想を持って描いている。作品によってはそれが生命となっていると言っても過言ではない。

■李禹煥 直島李禹煥美術館から 鉄板と石のインスタレーション
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李禹煥の作品は、モノ派時代のインスタレーションを見ると、物と物との関係性、緊張感や距離感や空間の奥行きや広がりを構築している。それが平面作品においては、よりわかりやすく「余白」と呼べるものを目にすることができる。

■李禹煥 版画作品
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李禹煥は作家自身が自らの芸術を語っているのにここで下手な解説には及ばないだろう。

絵画がそれを観る人の心を映すことを絵画の見方(4)「心に映るものを見る」で伝えた。この余白こそが自分では見ることの出来ない心を最も映し出すのかもしれない。


一方のプーアル茶の「無い味」はどうかと言うと、中国雲南省の山の中でお茶作りに励む人間たちが追究しているのに、この私に語れるわけがない。

ここにプーアル茶.comのホームページの「無い味」に言及したところを抜粋する。

易武山のお茶は、どういうわけか味が一つか二つ欠けて無いのです。
ひとくちめは、おや?っと思うほど味がしないことさえあります。
空白は無意識の心に通じます。
人はその空白に幻を見てしまいます。
幻を美味しく感じるのは、人の心が夢見ている味だからです。


「無い味」は「余白」と同じように限りない何かを秘めているのだ。

●値上がりするプーアル茶
チャイナマネーが投機的に流れ込んで翻弄されたプーアル茶市場は値上がりの一途をたどっている。それ以前にまず農家の人々の人件費が上がっているので値上がりは避けられない。

美術品もまた投機マネーがからむとバブリーな値上がりをもたらすが、私は絵画を投機として買うことを快く思わない。
絵画の価値(2)「財産性・投機性」
ドギュメント「アートバブル’90」

結果的に投機的な価値を持つのはしょうがないとして、美術品はあくまでその作品が好きだという理由で買うことで幸せがやってくる。幸せになる絵画

プーアル茶も美術品も本当によいものは長い目で見れば将来必ず高くなっていく。自然にそうなるのだ。よいプーアル茶は間違いなく同じ値段で手に入れて飲めなくなる。

しかし、意図的な投機マネーは実態に合わないほどいたずらに価格を吊り上げるだけで、けっして正常な価値ではない。清浄さもない。

清らかな山の「空気」と「水」と「土」と「火」の四大元素に人の手が加わり生み出される奇跡のような飲み物が、愛情の無い金儲けの道具に堕ちてはならない。


プーアル茶のおいしい淹れ方と紫砂茶壺

「紫砂茶壺の効用」プーアル茶のおいしい淹れ方3
静嘉堂文庫美術館の紫砂茶壺(茶銚)名品

中国茶「白茶」飲み比べ(福建と雲南)



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