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zoom RSS リアルとフィクション「デューラー・祈りの手」

<<   作成日時 : 2015/10/23 19:50   >>

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ここのところブログを更新する余裕がないのは、仕事が忙しいこともあるが、今年に入ってから、一部の人にアートメルマガなるものを送っているからだ。

私が見たアートにまつわる不思議なできごとをメールマガジンで送っているのだが、人によっては穿った見方をする可能性もあるので一部の知り合いだけに送っている。

アートメルマガは44回配信しており、そのほかに番外編が2回ある。その二回目に、ドイツの天才画家アルブレヒト・デューラー(1471〜1528)の有名な逸話を紹介した。これは道徳の教科書やキリスト教の説教にもよく利用されているらしい。

■デューラー自画像
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●「祈りの手」
デューラーは子沢山の貧しい鍛冶屋の子として生まれ、小さな時から画家になりたいという夢を抱いていました。

大きくなり自分の夢を叶えるため、当時とても有名な画家を訪ね、運良く弟子入りを許されました。しかし、貧しいデューラーには絵の具やキャンバスを買うお金もありません。

デューラーと同じように、貧しい一人の弟子ハンスがいました。同じような境遇ゆえに、すぐに仲良くなりました。しかし、二人とも絵を描くよりも日々の生活費さえままならず・・・。

ハンスはデューラーに言いました。「このままでは二人とも画家になる夢をかなえることが出来ない。だから、一人が働き、もう一人がそのお金で絵の具を買い、絵を描こう。そして4年経ったら交代しよう。まず僕が働くから君は絵を描いてくれ!!」

ハンスは炭坑で働き、デューラーを支えました。

時は流れ、デューラーの才能が開花し、画家として個展を開くまでになりました。その個展で初めて絵が売れたので、デューラーはそのお金を持って、大喜びでハンスを訪ねました。

「さあ、今度は君の番だよ!」しかしハンスは首を振りました。「おめでとう。でも、僕はもう絵は描けないんだ。」

ハンスの手は、炭鉱のつらい仕事で、指が曲がってしまい、絵を描くことなどもうできなくなっていました。

デューラーは悲しみました。「自分の成功が友達の犠牲の上に成り立っていた。自分が友達の夢を壊した…。」深い罪悪感。日々が過ぎて、彼はもう一度ハンスの家を訪ねました。

小さな声が部屋の中から聞こえてきます。それは、ハンスの祈りでした。歪んでしまった手を合わせ、一心に祈っています。

「神様、デューラーは私のことで傷つき、自分を責め、苦しんでいます。どうか彼がこれ以上苦しむことがありませんように。そして、私が果たせなかった夢までも、彼が叶えてくれますように・・・。」

デューラーは、ハンスが自分のことを恨んでいるに違いないと思っていたのに・・・、その彼が、ボクのことを一生懸命祈ってくれている。

ハンスの祈りを静かに聞いていたデューラー。祈りが終わった後、彼に懇願するのでした。

「お願いだ。君の手を描かせてくれ!君のこの手でボクは生かされたんだ。」


そして「祈りの手」が生まれたのです。


■デューラー「祈りの手」
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●現実と幻想
このデューラーの逸話は、「友人ではなく兄弟」「コイントスで先に学ぶものを決めた」などいくつかの話があるようだ。そうしたことからもフィクションのように思われる。

デューラーのデッサン力や絵画表現力のあまりの素晴らしさに感動し、後世においてこうした逸話が生まれたのかも。

しかし、真理という視点からはフィクションなのか事実なのかは問題ではない。

この逸話が人々の心を揺さぶるのは、人間の魂に備わった本来の美しい生きざまが映し出されているからである。


では、「絵画」を考えてみよう。

絵画はリアルな現実ではなく、平面のキャンバスの上に映し出されたフィクション、つまりイリュージョン(幻想)に過ぎない。

ところが絵の中の「花」に本物の花以上の生命力を感じたり、描かれた「風景」に解放感を覚えたり、「少女」の絵の表情に純真な心を感じて癒されたりするのは、絵画がつくられたものであると知っていても、そこに内的な真実を見るからである。

「小説」や「音楽」や「演劇」もしかり。


芸術は、現実を超えた次元において、人間の本性にもたらすよろこびがある。


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