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zoom RSS 静嘉堂文庫美術館所蔵の紫砂茶壺(茶銚)名品

<<   作成日時 : 2016/03/11 11:18   >>

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静嘉堂文庫美術館で「茶の湯の美、煎茶の美」という企画展(2016年1月23日〜3月21日)が開催され、所蔵の茶道具と煎茶器コレクションの中から名品を精選し展示している。

その中から煎茶器の紫砂茶壺を紹介したい。紫砂茶壺(茶銚)とはいわゆる急須のことである。

中国茶の種類は、緑茶・紅茶・青茶(ウーロン茶等)・黒茶(陳年プーアル茶等)など多様である。茶を楽しむにあたって様々な茶器を使ったが、紫砂茶壺は中国の文人たちに好まれ、それが日本にも伝わった。

宜興(ぎこう、中国読みはイーシン)は、現代でも茶壺の原料となる紫砂泥の産地として茶壺作家が集まっている場所だ。宜興の紫砂泥は紫泥・朱泥・烏泥など五色泥といわれ多様であるが、多いのは紫泥と朱泥で釉薬は施さない。

プーアル茶のおいしい淹れ方と紫砂茶壺
「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2
「紫砂茶壺の効用」プーアル茶のおいしい淹れ方3


■紫泥茶銚(しでいちゃちょう)「陳和之(ちんわし)」刻銘 明末〜清初期(17〜18世紀) 宜興窯
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■紫泥茶銚「萬豊順記」印銘 清時代後期(19世紀)宜興窯
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■梨皮泥方式茶銚「閉門即是深山」印銘 清時代(18〜19世紀)宜興窯
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■梨皮泥茶銚「荊渓八仙」(8点一組)清時代前〜中期 宜興窯
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「荊渓(けいけい)」とは宜興の別称。一組のうち半数は清時代後期の宜興の工人許龍文の手になるものと考えられる。花卉その他の物象を巧みに写すことを得意とした。

■朱泥茶銚 一葉印・「伴玉人」刻「孟臣」印銘 清時代 宜興窯
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■朱泥茶銚「八月湖水平 孟臣」刻銘 清時代 宜興窯
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※孟臣は天啓・崇禎年間の宜興の名工である恵孟臣を指すが、本作を含め現代に受け継がれている孟臣銘のほとんどがその名をブランドとした後世の倣製品である。

■松花泥茶銚「曼生」印「楊彭年」刻銘 清時代中〜後期 宜興窯
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紫泥に砂粒を混じた松花泥の茶銚。「曼生」は篆刻家の陳鴻寿(1768〜1822)の号、紫砂茶壺の制作と設計に参画する。楊彭年は宜興の陶家。二人が合作した茶銚は「曼生壺」として名高い。

■朱泥倶輪珠茶銚 清時代後期 宜興窯
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倶輪珠は粗作茶銚として多く日本に伝来した。名前の由来は定かではない。この倶輪珠は日本の常滑でも制作された。

常滑焼は安政年間(1854〜60)に朱泥の焼成に成功したとされ、同時に宜興写しの後ろ手茶銚の模作も行ったのである。

■杉江寿門作 朱泥茶銚 明治時代(19世紀) 常滑焼
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宜興窯は紫砂茶壺(茶銚)の成型にあたって、その多くは「打身筒」いわゆる「タタラ作り」だ。清朝の文人である金士恒が常滑に招かれ伝授した。

現代でも多くの紫砂茶壺作家がいる。明代から清朝まで多様な形状が生み出され、標準モデルとなったものが写しとして現代に受け継がれている。


宜興の紫砂茶壺(茶銚)は、中国の文人たちに好まれ愛用されることで、美術品としての価値を高めていった。茶そのものが、味を楽しむ嗜好品であると同時に精神にもたらす作用が大きいことで、茶道具へのこだわりとなって現代に受け継がれているといってよい。

煎茶はもともと中国古代から伝わる喫茶で、日本には仏教の禅宗を通して広まる。

抹茶を用いた「茶の湯」では「侘び」を重んじ、一方、「煎茶」は古代中国の隠遁する賢人のように自由と精神の気高さをあらわす「風流」を重んじた。日本では「茶の湯」も「煎茶」も作法を重視したが、茶道は家元制度とともに発展したのに対して、煎茶道は次第にすたれていく。

しかし、現代において茶道具としての紫砂茶壺の愛好家は増えているようだ。茶は人間の精神活動によき影響をあたえるものであり、喫茶と同時に、茶道具を美術品として愛好することには貴重な芸術活動のよろこびがある。


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静嘉堂文庫所蔵 国宝 大名物「曜変天目茶碗」

中国茶「白茶」飲み比べ(福建と雲南)


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