私は親日画家だ

●個展が中止された画家

今年8月初めころのことです。韓国訪問中にある画家からこんな話を聞きました。


「李重煕先生の個展が中止になったそうだ。なんでも日本と関係が深いという理由らしい」


この画家からの情報はたまにガセネタもありますので、事の真相を確かめるために本人である李重煕(イー・ジュンヒ)画伯に直接連絡してみました。そこで真相がわかりました。


益山(イクサン)宝石博物館が先生の絵画の個展を開催したところ、日本の着物姿の女性が描かれた絵が何点もあり、主催の博物館側がその作品を取り換えて欲しいと李重煕画伯に申し込んだところ画家が「ヤダ」と断ったので、画伯の個展は中止されたです。


■李重煕「着物女人」100F アクリルガッシュ

イージュンヒ着物女人.jpg


この画家はあいかわらず頑固です。というよりも正直です。


博物館側に筋の通った理由があるわけではなく、政府というよりは「反日」が浸透している世間に主催者である博物館が忖度したようなものです。


それで李先生は「親日画家」というレッテルを貼られました。それは「親日派(チンイルパ)」という蔑視からくる言葉です。


「反日」の嵐が吹き荒れる韓国で「親日」は罪人のように見られているのです。


●「私は親日画家だ」

李重煕画伯は、益山にある圓光大学の美大教授と学長を歴任し、65歳で定年退職し現在72歳です。しかしこの事件を通して期せずしてこれまで以上に有名になりました。


李画伯は多くのマスコミに取材され、報道されました。こうした報道で普通は自分にマイナスのイメージがついてしまうと恐れるところですが、李画伯はこれ幸いと反撃に出ました。


「親日の何が悪い。反日運動自体に問題がある。」ついには「私は親日画家だ」と自分に貼られたレッテルを逆手にとってマスコミとの記者会見でも堂々と渡り合ったのです。


先生自身のSNSにおいても「自分の絵に素直に感動してくれた日本の詩人(故松永伍一)や美術評論家(故村田慶之輔)」のことをあかして、「日本人がいかに文化意識が高いか」を訴えました。


日本の展示会に何度も参加してきて日本人の美点や美徳を知っている立場から日本そのものを証しして、自分の個展が中止に追いやられたことに見る韓国の問題を指摘しました。


先日、日本のTV放送を見たとき、韓国の若者に「反日運動」に関して路上で取材を申し込むと避ける人が多くいました。そうした人は「本音は日本が好きだ」という人で、しかしそれを言うと周りからバッシングを受けるのです。


そんな風潮の中で堂々と「私は親日画家だ」と言うのは勇気がいることです。



李重煕画伯はただ単に自分を主張して声を上げているのではなく、文在寅の背後の日韓を分断させようとする勢力の意図を読み取って、自分ができる抵抗をしているのです。


マスコミ報道だけを見ていると韓国に腹が立ちます。しかしこういう韓国人もいるのです。


韓国の巷にまじわってみると「反日」の問題は深刻です。私は日韓の当事者として心が痛いのですが、美術や音楽などの芸術こそが「和合」の役割を果たせるかもと思っています。


いまこそ両国において「日韓(韓日)美術展」が開催されるべき時かもしれません。







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