奇想の画家ヒエロニムス・ボスと枝葉の刺繍の画家

ピーテル・ブリューゲル「バベルの塔」展に同時展示されていた作品の中で私が最も惹かれた4点の作品を紹介したい。その中には、かの奇想の画家ヒエロニムス・ボス(1450年頃~1516年8月9日、ネーデルランドの画家)の傑作が2点ある。 ブリューゲル「バベルの塔」解説(人類の理想を見る) ■ヒエロニムス・ボス「放浪者(行商人…
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ブリューゲル「バベルの塔」解説(人類の理想を見る)

ボイマンス美術館所蔵 ブリューゲル「バベルの塔」展 16世紀ネーデルラントの至宝 ― ボスを超えて ― が東京都美術館で開催されている(2017年4月18~7月2日) 大阪会場/国立国際美術館(2017年7月18日~10月15日) 奇想の画家ヒエロニムス・ボスと枝葉の刺繍の画家 ■ピーテル・ブリューゲル「バベルの塔」…
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ピカソ「ゲルニカ」とボブ・ディラン

●ボブ・ディラン「風に吹かれて」 昨年暮れに、シンガー・ソングライターのボブ・ディランがノーベル文学賞を受賞しました。 何年間も毎年ノーベル文学賞の候補に挙がり、ついに受賞したのです。 何を隠そうこの私もボブ・ディランのファンで、70年代、大学生の頃には、東京公演に出かけて行ったほどです。でも訳された詩の内容までよ…
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ミュシャ展『スラヴ叙事詩』民族の誇りを描く

六本木の国立新美術館で「ミュシャ展」が開催されています。(2017年3月8日~6月5日) 作家はアルフォンス・ミュシャ(ムハ)というチェコ出身の画家。 パリで活動し、19世紀末にパリでアールヌーヴォーが流行ったころ人気を博し、今回も当時の版画が数多く展示されています。 しかし圧巻は、ミュシャが50歳を過ぎて描い…
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中国茶「白茶」飲み比べ(福建と雲南)

二つの「白茶」の飲み比べをレポートしてみたい。膨大な種類の中国茶の中からどんなものを選んで、どんな淹れ方で飲んだらよいかの一つの参考にはなるだろう。 ■富岡鉄斎「茶聖陸羽部分」 まず「白茶」なるものを簡単に紹介する。 このお茶は、中国茶の発酵茶の一種で茶葉を采茶したあとに、熱をほとんど加えず微発酵に製茶され、しだい…
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ポーラ美術館とコラーゲン(内面が支える美)

「同じ油絵の具で描いているのに、なぜ彼らのように美しく描けないのか」 この言葉は韓国の画家キム・スー(金興洙)が1950年代にフランスのパリで絵を描いていたときの実感であった。 キム・スーは戦前の日本の東京芸大(当時は東京美術学校)に留学し、帰国後パリに渡った。そして冒頭の言葉をつぶやき、技術が不足で上手く描けない悔しさから…
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「ラスコー展」洞窟壁画に見る芸術の本質

上野の国立科学博物館でラスコー展が開始されています(2016/11/1~2017/2/19)。ラスコー洞窟の壁画を通して美術の本質に迫ってみます。 フランスにあるラスコー洞窟とそこで2万年前に描かれた壁画が、地元の少年によって偶然に発見されたのが1940年のこと。 洞窟の中には600頭ともいわれる動物たちが描かれ、中には…
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ソウル現代アート画廊街風景(青瓦台の夕暮れ)

朴槿恵韓国大統領に対する弾劾が可決したあとでさえ、直後の土曜日の夕方から深夜にかけて青瓦台の周辺はデモの声が響き渡る。 大統領を弾劾に導いたの国民の声の象徴がここでのデモだった。 私はその声を京福宮の近所にある韓国式瓦屋根の古い家(韓屋ーハノク)の中で聞いていた。 大音量のスピーカーを通して流れる声とそれに応え…
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国立西洋美術館「常設展15選」

国立西洋美術館で「クラーナハ展」(2016年10月15日~2017年1月15日)が開催されている。今回の記事は私も大好きなクラーナハではなく、常設展の方から15点を選んでその画像を紹介する。 国立西洋の常設展は見ごたえのある作品が多い。今回紹介する作品は、ネームバリューや代表的絵柄や作品の大小にこだわらずに、自分が気に入ったものを…
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ヴェネツィア・聖母・ティツィアーノとルネッサンスの巨匠たち

日伊国交樹立150周年記念の展覧会が開催されている。「アカデミア美術館所蔵 ヴェネツィア・ルネサンスの巨匠たち」である。その中から聖母マリアを中心に画像ダイジェストで贈りたい。おまけで載せている作品画像がまたよいのだ。 (東京/2016.7.13~10.10国立新美術館、大阪/10.20~2017.1.15国立国際美術館) 展示…
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ルノワール展・国立新美術館「人と共にある絵画」

ルノワール展が国立新美術館で開催中(2016年4月27日~8月22日)。作品画像で綴ります。 オルセー美術館とオランジェリー美術館に収蔵されている作品からの出展で、ピエール・オーギュスト・ルノワール(1841~1919)のよく知られた傑作が多く展示されています。ルノワールの絵の場面とリンクする映画や他作家の絵画などもあり、当時のフ…
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奇跡のメカニズム(1)「絵画はネガティブな精神を浄化するか」

●科学という信仰 世の中が最も信奉しているものは「科学」です。 現代において科学こそが最大の信仰と言っても過言ではありません。 科学の発達は人類に便利な生活をもたらしました。TVやパソコンやスマホなど、これなくして生活が成り立たないという人は多いでしょう。 ドーパミン・ハイジャックと絵画 便利な一方、そうした…
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静嘉堂所蔵 国宝 大名物「曜変天目茶碗」

静嘉堂での展覧会で国宝「曜変天目」が展示されました。 静嘉堂文庫美術館の紫砂茶壺(茶銚)名品 曜変天目は黒釉茶碗の内面に現れた大小の斑紋のまわりに瑠璃色の光彩(虹彩)があらわれているものをいいます。 中国で抹茶法の喫茶が盛んにおこなわれていた宋時代に多数焼成された建盞(けんさんー福建省建窯の茶碗)のうち曜変はきわめて稀に生…
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静嘉堂文庫美術館所蔵の紫砂茶壺(茶銚)名品

静嘉堂文庫美術館で「茶の湯の美、煎茶の美」という企画展(2016年1月23日~3月21日)が開催され、所蔵の茶道具と煎茶器コレクションの中から名品を精選し展示している。 その中から煎茶器の紫砂茶壺を紹介したい。紫砂茶壺(茶銚)とはいわゆる急須のことである。 中国茶の種類は、緑茶・紅茶・青茶(ウーロン茶等)・黒茶(陳年プーアル…
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「ボッティチェリ展」が語ってくるもの(東京都美術館)

日伊国交樹立150周年を記念して開催されている「ボッティチェリ展」(2016年1月16日~4月3日東京都美術館)。重要作品紹介とそれに付随する話、さらにこの天才ボッティチェリに対する驚きと惜しむ心をここに綴りたい。 東京都美術館ボッティチェリ展HP ■サンドロ・ボッティチェリ「聖母子(書物の聖母)」1482~83年 テンペラ/板…
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古美術商と新画商「学びを逸した話」

美術商は、作家や業者から作品を預かったり買い取ったりしてそれを顧客に販売する仕事です。作家から作品(新画)を預かって売るだけならば許可は不要ですが、通常、一度でも他人の手に渡った「古物」を扱う場合、警察から古物営業の許可を取得して営業します。 美術品に限らず衣類や自動車など一度売られたものは全て古物です。 美術商の中で主に書…
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絵画の価値(7)朴芳永「精神治療か魔除けか」

「趣味は?」と尋ねられれば、「お茶」と答える。 ただし日本の茶道ではなく、中国茶の特にプーアル茶を飲むことが趣味だ。作法は自己流。茶を淹れる茶器は道具としての機能だけでなく美術品としての魅力も具えていて、それも楽しめる。 プーアル茶のおいしい淹れ方と紫砂壺 「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2 「紫砂…
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ブルガリ展「アート オブ ブルガリ」デザインと芸術

私は宝石やブランドについて詳しくはない。ただ、ブランドものを見るにつけ、そのデザインや造りの良さを感じる。 これまでに欲しいと思ったブランドの時計はブルガリだった。以前、10万円台の安い普及品のブルガリを「買おうか買うまいか」と真剣に悩んだことがある。 その結果、時計は実用的なシチズンにして、趣味のプーアル茶と茶道具にお金を…
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リアルとフィクション「デューラー・祈りの手」

ここのところブログを更新する余裕がないのは、仕事が忙しいこともあるが、今年に入ってから、一部の人にアートメルマガなるものを送っているからだ。 私が見たアートにまつわる不思議なできごとをメールマガジンで送っているのだが、人によっては穿った見方をする可能性もあるので一部の知り合いだけに送っている。 アートメルマガは44回配信して…
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幸せになる絵画

「絵を買って家に飾ったら幸せになった」って、ホント? 絵を買ったら商売が繁盛した。 絵を買ったら望んでいた子供ができた。 絵を買ったら不登校の子供が学校に行くようになった。 絵を買ったら健康になった。 絵を買ったら家族の仲がよくなった。 こんなご利益を並べられても「なんの根拠があるのだろう」と思う。 別に絵を買…
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