テーマ:絵画の価値

なんのために絵を飾るのか(ピカソの言葉から)

画家の箴言名言シリーズで既にお伝えした言葉ですが、ピカソの言葉から絵画を飾ることの本質的な意義をさぐって見たいと思います。 (6)パブロ・ピカソ「虚構の中の真実」 (8)パブロ・ピカソ箱根彫刻の森美術館から ■ピカソ「Absinthe Drinker」1901年 絵画は家を飾りたてるためにあるのではない。それは敵…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(8)「愛の思い出を買う」

コレクターは「絵画は1点買ってみなければそのよさを理解することはできない」といいます。それはお金を出して買って見た人だけが味わえる実感です。 絵を見て感じるよろこびの内容は人それぞれですが、家の中で見る絵画はその日の気分によって違って見えたり、新たな発見があったりするものです。 それが美術館の絵のような名画ではなくて…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ポーラ美術館とコラーゲン(内面が支える美)

「同じ油絵の具で描いているのに、なぜ彼らのように美しく描けないのか」 この言葉は韓国の画家キム・スー(金興洙)が1950年代にフランスのパリで絵を描いていたときの実感であった。 キム・スーは戦前の日本の東京芸大(当時は東京美術学校)に留学し、帰国後パリに渡った。そして冒頭の言葉をつぶやき、技術が不足で上手く描けない悔しさから…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

奇跡のメカニズム(1)「絵画はネガティブな精神を浄化するか」

●科学という信仰 世の中が最も信奉しているものは「科学」です。 現代において科学こそが最大の信仰と言っても過言ではありません。 科学の発達は人類に便利な生活をもたらしました。TVやパソコンやスマホなど、これなくして生活が成り立たないという人は多いでしょう。 ドーパミン・ハイジャックと絵画 便利な一方、そうした…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(7)朴芳永「精神治療か魔除けか」

「趣味は?」と尋ねられれば、「お茶」と答える。 ただし日本の茶道ではなく、中国茶の特にプーアル茶を飲むことが趣味だ。作法は自己流。茶を淹れる茶器は道具としての機能だけでなく美術品としての魅力も具えていて、それも楽しめる。 プーアル茶のおいしい淹れ方と紫砂壺 「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2 「紫砂…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ブルガリ展「アート オブ ブルガリ」デザインと芸術

私は宝石やブランドについて詳しくはない。ただ、ブランドものを見るにつけ、そのデザインや造りの良さを感じる。 これまでに欲しいと思ったブランドの時計はブルガリだった。以前、10万円台の安い普及品のブルガリを「買おうか買うまいか」と真剣に悩んだことがある。 その結果、時計は実用的なシチズンにして、趣味のプーアル茶と茶道具にお金を…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

リアルとフィクション「デューラー・祈りの手」

ここのところブログを更新する余裕がないのは、仕事が忙しいこともあるが、今年に入ってから、一部の人にアートメルマガなるものを送っているからだ。 私が見たアートにまつわる不思議なできごとをメールマガジンで送っているのだが、人によっては穿った見方をする可能性もあるので一部の知り合いだけに送っている。 アートメルマガは44回配信して…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

幸せになる絵画

「絵を買って家に飾ったら幸せになった」って、ホント? 絵を買ったら商売が繁盛した。 絵を買ったら望んでいた子供ができた。 絵を買ったら不登校の子供が学校に行くようになった。 絵を買ったら健康になった。 絵を買ったら家族の仲がよくなった。 こんなご利益を並べられても「なんの根拠があるのだろう」と思う。 別に絵を買…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「無い味」と「余白」と「李禹煥」プーアル茶のおいしい淹れ方2

先回の「プーアル茶のおいしい淹れ方と紫砂茶壺」の記事を書いたあと、ふと思い立って、いつもの淹れ方を変えて飲んでみたところ、新しい発見があった。読者からすれば「美術となんの関係があるのか」と思われることだろう。ところが大ありなのだ。 とりあえずお茶の話をする。 これまでは、一様に多めにプーアル茶葉を茶壺に入れて熱湯で短…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ドギュメント「アートバブル’90」

2015年2月7日、ポール・ゴーギャンの作品が史上最高額の3億ドル(約360億円)で落札された。 タイトルは「Nafea Faa Ipoipo(ナファエ・ファア・イポイポ)=いつ結婚するの」(1892年作)。第一次タヒチ時代の名品だ。 非公開のプライベートセールだが、カタールの王室関係者が落札したらしい。 これまで…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

カタルシス体験/音楽「サイモンとガーファンクル・ボクサー」

絵画の前で泣く人がいる。カタルシスだ。芸術作品によるカタルシス(感情浄化)は、その人が記憶していようがいまいが人生体験に秘められた悲哀を美しく昇華させる。 《芸術のカタルシスは下記記事参照》 絵画の価値(3)「精神性」その1・生き様を映す絵 絵画の価値(4)「精神性」その2・潜在意識の浄化 カタルシスの瞬間は、理性や論理…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

「モネに取って代れるか」車一萬・中国絵画市場への挑戦

下に掲載した絵は韓国の画家・車一萬(チャー・イルマン)が蘇州にある双橋という場所を描いた150号の絵だが、二ヶ月近く前に訪問したときは描き始めだった。 私は中国の蘇州には2度訪ねたことがある。 水の都、東洋のベニスとも言われるが、残念ながらベニスには行ったことがないのでその比較はできない。 ただ、蘇州には同じ東洋人にと…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

ヴィジョナリーアート「幻想の空間」ベニー・アンダーソン

画家ベニー・アンダーソンBenny Andersson(1953年~)はスウェーデンに生まれ若いころに渡米した。現在アメリカのニュージャージー州在住の画家である。 夫人は日本人で3人の娘と共に生活している。故郷のスウェーデンでは海辺に近い田舎町で育ったということもあってか魚が好物である。日本食も奥さんの手料理で楽しむ。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(6)精神性その3・磯部晶子「本性に語りかける花の絵」

 油彩画の女流人気作家・磯部晶子のアトリエは「花」で埋め尽くされている。そんな彼女の「花」の絵を買い求めた人の中には不思議な出来事を体験する人がいる。 ●ある母親の告白 広島で開催したアートセミナーでのこと。そこに参加したある婦人が磯部晶子の花の絵を買ったときのことを次のように話してくれた。 「当時、小学校1年生の…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(5)「情操教育」病める子供たちのために

今回は絵画の価値(4)「精神性」その2・潜在意識の浄化に関連して、情操教育の中でも心に受けたネガティブなものに対する浄化作用を取り上げてみようと思います。 ●ネガティブな目からの刺激 ニューミレニアムから10余年。世界に頻発する様々な事件を目にするときに、未だこの時代の人類は試練の中でもがいていることを感じざるを得ません。 …
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(4)「精神性」その2・潜在意識の浄化

「美しいものは魂を浄化する」(岡田茂吉) 「芸術は日々の生活の埃を、魂から洗い流してくれる」(パブロ・ピカソ) 先回、絵画という芸術作品がもたらすカタルシス(浄化作用)という効果に少し触れました。絵画の価値(3)「精神性」その1・生き様を映す絵 カタルシスは芸術の最も重要な内的効用の一つです。では芸術によって浄化されるもの…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(3)「精神性」その1・生き様を映す絵

精神性という言葉が妥当だとは限りませんが、絵画が人間の精神に作用するものであるのは間違いのないことです。精神というより本当は魂に作用すると言いたいところですが。 絵画という芸術作品は、それを所蔵する場合「財産性」がもたらされます。ただし、財産性は外的なお金としての価値よりも内的で精神的な価値こそが重要です。つまり絵画は精神的な財産…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(2)「財産性・投機性」

はじめに断っておきたいのですが、私は絵画の「投機性」は絵画の本質的な価値だと思っていません。むしろそうした価値観を強く持つことを否定しています。絵画などの美術品がマネーゲームの対象となってしまうことは、美術品を見る内的な目をにごらせてしまうことになりかねないからです。 絵画の真贋鑑定―朴壽根(パク・スグン) 開運!なんでも鑑定団…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more

絵画の価値(1)「インテリア性」

このシリーズでは絵画の価値をいくつかに分けて説明してゆこうと思います。第一回目は「インテリア性」です。 絵画の価値(2)「財産性・投機性」 絵画の価値(3)「精神性」その1・生き様を映す絵 絵画の価値(4)「精神性」その2・潜在意識の浄化 絵画の価値(5)「情操教育」病める子供たちへ 絵画の価値(6)精神性その3・磯部晶子…
トラックバック:0
コメント:0

続きを読むread more