訃報/韓国画家・李満益(Lee Man-ik)死去

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韓国画壇・元老作家の中でも独特の光彩を放つ作品を描いた李満益(イー・マニック)画伯ですが、肺の病気が悪化し、2012年8月8日に死去しました。享年74歳。

■李満益画伯の遺影
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■在りし日の李満益(アトリエのソファに腰かけて)
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李満益は、韓服を着た母子像をはじめとする家族図、檀君物語や朱蒙(チュモン)などの神話をもとにした民族的な題材の作品を多く描きました。1988年開催のソウルオリンピックでは美術監督を務め、柔道やフェンシングなど20の競技会場に彼の絵による巨大な垂れ幕が飾られました。

■李満益「柳花」100号
 ※柳花は朱蒙の母親で高句麗の歴史に登場します
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■李満益「弥勒物半跏思惟像」50号
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李満益の作風は、単純化した線と色面による構成ですが、幾重にも塗られた色面と色面の対比によって「光」を演出しており、オプティカルアートを意識した現代的な制作態度がみられます。

人物や事物の輪郭を隈どっている黒の線描は力強くも柔らかく、そのどこかほのぼのとした造形は、見る者の肩から力を抜いてくれます。

単純化を進めることで行き着いた立体性を排した平板な表現。そうして描かれた人物はみな無表情で、それは観者の心を映し出す効果があるのですが、観者が能の舞台を見るように絵の中の物語に同化したときにおのずと見えてくる内面があるのでしょう。

■銀座で開催した個展に訪れたときの李満益夫妻
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今回、私が弔問(通夜)に伺った際に、サモニム(夫人)とご長男が迎えてくれました。

作家とはもう3年も会っていませんでした。夫人とは2005年の個展以来でした。

「故人がよく日本でのことを話していた」という夫人の話を聞くにつけ、ここ数年ご無沙汰していたことを悔やみました。

冥福をお祈りします。


「韓流ファインアート」韓国の画家たち

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